直接雇用の期間工と派遣はどっちがいい?それぞれの違いについて解説!

直接雇用の期間工と派遣はどっちがいい?それぞれの違いについて解説!


労働者不足が課題とされている日本では、労働者のニーズの多様化に伴って柔軟な働き方や労働者へのさまざまな支援制度を導入する企業が増えてきました。正規雇用だけではなく、ライフスタイルに合わせた有期契約での就労を選択する人もいます。

 

有期契約の代表的な働き方として、期間工や派遣社員が挙げられますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

本記事では、期間工と派遣社員の働き方の違いやメリット・デメリットを解説します。

 

直接雇用の期間工と派遣社員の違い

期間工と派遣社員のもっとも大きな違いは、雇用主にあります。雇用主が異なることでどのような影響があるのか、以下で紹介していきます。

 

給与面の違い

派遣社員の場合、雇用契約を締結するのは派遣会社です。雇用や給与の条件、業務内容などは派遣会社の定める内容に沿って就労するため、企業の求人内容とは条件が異なる場合もあります。そのため、勤務先が期間工と同じでも給与や待遇面に差が生じる場合があります。

 

一方で、期間工は勤務先から直接雇用される契約社員であるため、募集時点で企業から提示される内容と大きく異なるということはありません。また、直接雇用される立場であることから、各種待遇が手厚いことも特徴です。

 

なお、派遣社員の給与は派遣会社の仲介料が引かれた額が手元に残りますが、期間工は仲介料などが発生しません。

 

失業保険受給時期の違い

失業保険給付の条件は、退職理由が会社都合か自己都合かによって異なります。派遣社員の場合、企業都合での退職が認められにくいことから、受給開始時期が遅くなる可能性があるため注意が必要です。

 

例えば、期間工であれば失業保険を給付できる条件である勤続年数1年を超えたあと に契約終了のタイミングで退職を強いられた場合、退職給付制限のない退職扱い になります。制限なしの場合、申請から1か月程度で失業保険が受給されます。

 

一方、派遣社員の場合は現行の契約が満了したタイミングであっても、自分の意志で更新をしなかったり新しい派遣先の紹介を断ったりすると、自己都合退職の扱いとなります。

 

自己都合と判定された場合は、失業保険申請して4か月目から初回の給付が行われるため、退職給付制限なしのケースと比較すると受給開始タイミングに大きな差が生まれます。

 

正社員になれる可能性の違い

期間工は企業から直接雇用されているため、正社員登用のチャンスが得やすい特徴があります。企業によってはWebページなどで実績を公開しており、期間工から正社員への登用を積極的に実施していることがわかります。

 

派遣社員でも、紹介予定派遣制度や正社員登用制度を利用して正社員を目指す道もあります。しかし、これらの制度は法律で定められているものではないため、どの派遣会社でも制度が備わっているわけではありません。

 

そのため派遣社員から正社員を目指す場合、派遣元と派遣先のそれぞれが正社員登用の実績とノウハウがあるかを確認する必要があります。

 

直接契約のメリット

期間工と派遣社員ではどちらも有期雇用契約ではあるものの働き方が異なります。まずは直接契約である期間工のメリットを紹介します。

 

派遣と比べて総支給額が多い

期間工を募集する企業は、知名度の高い自動車メーカーや部品メーカーが多く、社会的信用度が高いのはもちろん、給与や福利厚生の条件が手厚いことが大きな特徴です。

 

基本給の条件を見ると派遣社員の方が支給額は高かったとしても、手当金などにより最終的な総支給額は期間工が上回っていた、というケースもあります。

 

受け取れる手当金の種類としては「入社祝い」「契約満了金」「皆勤手当」などが挙げられます。また、社員寮併設の企業では食費や光熱費などの支出を負担してもらえるケースもあり、生活費を節約できます。

 

契約時期が決まっている

期間工は基本的に3か月や半年ごとに契約を更新するパターンが多く、短期間の勤務でも手厚い待遇の環境を求めている人に向いています。

 

「思っていた仕事と違った」と感じても契約満了までのスパンが短いため、退職後のスケジュールを設計しやすくなります。契約終了のタイミングで退職すれば自己都合退職にも当てはまらないため、失業手当も問題なく支給されます。

 

ただし、同じ企業で長く働きたいという場合は注意が必要です。労働基準法では、原則として有期契約は3年間までと定められています 。3年を超えて同じ企業で就労したい場合、正社員としての契約目指す必要があることを把握しておきましょう。

 

派遣社員のメリット

続いて、派遣社員として働くメリットを解説します。

 

採用されやすい

派遣先と派遣社員は直接の雇用関係にあたらないため、派遣先が書類選考や面接などを実施するのは法律で禁止されています 。そのため、直接雇用と比較して採用までのプロセスが簡潔であるというメリットがあります。

 

一般的には、派遣先企業への職場見学や責任者との顔合わせを通じて採用の可否を決定します。職場見学後のやりとりは派遣会社の担当者が進めてくれるため、採用までスムーズに進みます。

 

裏を返せば、派遣元が採用の判断材料を決めるタイミングは職場見学時の一度しかありません。確実に採用されるためには身だしなみを整える、明朗にコミュニケーションを取るなど好印象を持たれるような工夫をし、モチベーションの高さをアピールしましょう。

 

契約満了後、次の仕事が探しやすい

一つの職場にとらわれずさまざまな環境で多くの経験を積みたいという人にはメリットの大きい働き方といえるでしょう。担当者から紹介を受けながら派遣先を決定するため、通常の転職とは異なり大きなトラブルがない限りはスムーズに次の職場へ異動できます。

 

また、派遣社員の募集ではあらかじめ業務内容や部署を限定しているため、契約期間内に突然配置換えや業務内容、業務時間が変わることは基本的にありません。

 

キャリアアップや昇給が難しい代わりに「自分に合った業務をしたい」「仕事だけではなくプライベートの時間も大事にしたい」という働き方を実現できます。

 

お金を貯めたいなら直接雇用がおすすめ!

今回は直接雇用である期間工と派遣社員の違いについて解説しました。

どちらも有期契約ではあるものの、企業からの直接雇用をもとに求人募集をしている期間工は、給与や福利厚生名の待遇が手厚く、短期間でしっかりと稼ぎたい人やお金を貯めたい人にとって期間工はぴったりの仕事だといえるでしょう。

 

近年は働き方の多様化が進み、柔軟な働き方を提示する企業が増えつつあります。どの働き方もメリットとデメリットがあるため、求める条件や価値観と照らし合わせながら、自分に合う働き方を選びましょう。

 

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